
ピアノが弾けないと保育士にはなれないのかな?
気になる疑問ではないでしょうか。
結論から言うと、ピアノが弾けなくても保育士になることは可能です。
じゃあ全く弾けなくていいのかと言われたら、そこはなんとも難しく、子どもと関わる仕事はたくさんありますので、どんな施設で働きたいかによるという回答になるでしょう。
実際、私のように、保育園に勤めた経験はなく、ずっと学童保育や放課後等デイサービス(以下、放デイ)の職員として子たちと関わってきたケースでは、保育の現場でピアノを弾くことは全くありませんでした。
ただ私も、独学で保育士の資格を取得したので、実技試験ではちゃんとピアノの試験を受けて合格しています。
資格を取得する上では、弾けないよりは、弾けるにこしたことはありません。
これらをふまえて、私の合格体験記を紹介したいと思います。
保育士になりたい理由はなんですか?
いきなりの質問ですが、はっきり答えることはできますか?
関係ないだろうと思われた方!
実はこれ、とても重要なことだと思います。
仕事に忙しい社会人や家事や育児に忙しい主婦(主夫)の皆様にとって、継続して勉強するということは中々しんどい事です。1日勉強するだけなら別にいいんです。
でも資格の勉強は、数か月~数年かかる長丁場。疲れた体にムチをうって、毎日毎日、机に向かうというのは、思いの他エネルギーを使うものです。「今日はいいや。また明日から頑張ろう。」そんな甘い誘惑に流されそうになる日もあるでしょう。そんな時、資格を目指す動機がはっきりしていればいるほど、あなたを支える原動力になってくれるでしょう。
私の場合は、大学時代のアルバイト経験がきっかけで、無資格未経験で放デイに就職したのですが、放デイには配置基準というものがありまして、保育士が必須なんですね。子供たちへのより良い支援のために専門知識を身に付けたいという思いや、会社にとっての自分の価値を高めたいという考えから、自らの意志で密かに勉強を始めました。
理由はなんでもいいのです。「子供と関わる仕事がしたいから保育士を目指したい」でも「子育てのために勉強したい」でも、どれも素敵な理由です。各々の強い思いを大事にすればいい。
逆に、理由を明確にできないというのならば、厳しい言い方かもしれませんが、その資格はきっとあなたに必要なものではないのでしょう。個人的には、時間とお金の無駄だと感じます。
私の勉強法
保育士試験は年2回行われますが、私は3回目の試験で、全て合格して、保育士資格を取得しました。
保育士試験は2日かけて筆記試験が行われるのですが、1回目の受験の際は、申し込みの段階で2日目はどうしても外せない予定があり、受験することができないとわかっていました。
ですので1回目の受験は、1日目の科目全て合格するという目標を掲げ勉強を始めました。合格した科目は原則3年間有効ですので、このような分割受験も可能なのです。
さて、具体的な勉強方法ですが、私はテキストはあまり読まず、ひたすら1冊の一問一答を解き続けるというスタイルで合格をつかみました。要は、インプットよりアウトプットを重視する勉強法の方が資格試験合格という観点からは効率的ではないかという考え方です。
下記に私が使っていた問題集の最新版を記載しておきます。この本を選んだ理由は、私が保育士を取得する上で大変お世話になった、とあるブログの方がおススメしていたからなんです。市販の書籍はたくさんありますが、どれにしたらいいんだろう…と悩んで行動できないのであれば、なんでもいいから1冊買って、ウダウダ言わず、勉強したらいいとおもいます。私の先生からの受け売りですが「悩んでいる暇があるならペンを動かせ」です。まず問題集を買うという行動を起こしましょう。
保育士一問一答問題集 ’25年版 (2025年版) 単行本 – 2024/9/5
近喰 晴子 (監修), コンデックス情報研究所 (著) https://amzn.to/40scJkp
たった1冊で合格ラインに届くのか?と心配になるかもしれません。
あなたの目標は、とある科目で満点を取ることではありません。保育士試験に合格することです。保育士試験は6割正解できれば合格です。満点の保育士も6割正解の保育士も価値は一緒なのですから、要領よくやりましょう。
経験から言って、1冊を完璧にこなせば十分届きます。
完璧にというのは問題を見て「これは〇(✖)!」 「よし合ってたー」ではないですよ!
〇なら、もしこの部分をこういう風に変えたら✖になるなとか、
✖ならどの部分が間違っていて、どのように表現を変えれば〇になるのか説明できるようになるまでやりこむということです。
私はこの勉強法で1回目は1日目の科目全て合格。
2回目は2日目の科目1科目を除いて合格。
3回目で最後の1科目合格しました。
1科目だけ落としてしまいましたが、勉強法は大きく変えませんでした。
独学か通信か
通信講座を受講するのか、これは迷うポイントです。結論から申し上げると、保育士試験は市販のテキストだけで充分合格が狙える試験です。個人的な感想ですが日商簿記2級の方が難しかった…(資格の優劣を語りたいわけではありません。また、保育士を貶める意図もありません。あくまで個人的な勉強の相性の話です。)
ただ、これには前提条件があって、私は経済学部の卒業ですが、福祉大の出身ですので、在学中に福祉系科目を少し履修していました。保育士試験を受験する下地があったんですね。
なので、全くの初学者の方ですと、通信教育を受講するというのも賢い選択です。お金がかかるというデメリットはありますが、効率的に学習ができることは間違いないです。何年も受験すればその分受験料もかかりますしね。
その場合、合格率が高いという実績もありますので四谷学院の保育士講座を受講してみるのも一つです。
いきなりの受講はちょっと…という方はまず資料請求だけしてみて、その後必要なら考えるというのもありだと思います。
あなたの、現在の知識と、投資できる時間やお金を総合的に考えて判断しましょう。
どうする?実技対策
無事に、筆記試験をクリアしたら、お次は実技試験です。
保育士の実技試験は「音楽」 「造形」 「言語」の3領域から任意で2つ選択して受験します。
冒頭で、ピアノが弾けなくても保育士になれるといったのは、他の科目に自信があるのならば「音楽」を選択しないということもできるからです。
ただ、私の場合は、絵が壊滅的なので、他に選択肢がなかったんですね…(-_-;)
私は、書籍でポイントを押さえ1発合格しました。一応、私が使用したテキストの最新版を記載しておきます。
保育士実技試験完全攻略 ’24年版 (2024年版) 単行本 – 2024/3/26
近喰 晴子 (監修), コンデックス情報研究所 (著, 編集) https://amzn.to/4afMNvB
とはいえ、実技試験は筆記試験より不安を感じる方も多いと思います。現に私も、筆記試験は何とかなるだろうと思っていましたが、実技試験は大変不安でした。
実技試験は得意・不得意がかなりはっきり出てしまうと思います。苦手だからと言って諦める必要は全くありませんが、通信講座などを活用する方がいい場合もあるでしょう。前述紹介した四谷学院の保育士講座は実技試験対策のみの講座もあるようなので、必要な方は検討してみてもよいでしょう。
私は、子どものころピアノを習っていたことと、年の離れた妹に読み聞かせをしていて経験があったので、独学での受験に踏み切ったのですが、結果は合格点ギリギリでした。あと1点たりなかったら…本当に危なかった……
受かったので、別にいいのですが、実績のあるプロに教えてもらう方が、合格の近道であったことは間違いないでしょう。
正直、独学だと、自分の方向性が正しいのかが分からなかったです。
でもやっぱりピアノは弾きたい!
ピアノが弾けなくても、保育士になれることはわかりました。
「保育士=ピアノ」というイメージは確かにあって、難易度が高そうに感じてしまいますよね。
でも保育士に求められるピアノって、ピアニストのような魅せる演奏ではありません。
保育士試験を受けるならばしっかり勉強するのですが、保育所保育指針というものがありまして、それの「表現」という領域に、子どもが自分なりに表現することを通して、豊かな感性や表現する力を養うことをサポートするのが、保育士の役割と明記されていいるんですよね。その為のピアノ演奏なんです。
世のお父さん(お母さん)!
子どもに『パパ(ママ)ピアノ弾けるのかっこいい!!』
とか言われてみたくないですか(笑)
今も、子どもの習い事でピアノは、人気ですので
娘さん(息子さん)と、一緒に連弾とか弾きたくはありませんか(笑)
でも、仕事に忙しい社会人や育児に忙しい主婦のみなさんは、ピアノ教室に通う時間なんてありませんよね。
そんな方に向けて、今はこんなサービスもあるみたいです!
ピアノが弾けるようになって、お子様と一緒に楽しみましょう♪😊
私も、我が子の為に1曲くらい聞かせられるようになりたいと思って、練習しているところです。
また、晴れて保育士になった方にとっても、保育の現場でピアノが必要になり、練習したいという方も多いと思うので、かなり心強い味方になるのではないでしょうか!
子ども関わる人にとって、ピアノが弾けると関わり方もかなり広がりますので、ぜひ子どもさんと一緒に楽しみましょう😊