本日のお品書き
現金過不足
現金過不足勘定は、帳簿と実際の現金が一致しない場合に一時的に使用する仮勘定である。こちらの記事で勘定科目は必ず5つのグループに属すると書いたが、申し訳ない(。-人-。)さっそく例外である。この勘定科目はどのグループにも属さない。
現金不足は、下記のように記入する。覚えてしまおう。
帳簿>手元の現金の場合・・・借方
帳簿<手元の現金の場合・・・貸方
考え方としては、必ず実際の現金に合わせるということだ。
帳簿の方が多いのなら、帳簿上の現金を減らさないといけない。➡帳簿上の現金が出ていく
➡(借方)〇〇/(貸方)現金
➡(借方)現金過不足/(貸方)現金
逆に、帳簿の方が少ないのなら、帳簿上の現金を増やさないといけない。➡帳簿上の現金が増える
➡(借方)現金/(貸方)〇〇
➡(借方)現金/(貸方)現金過不足
3級試験の上でも、初学者にとっては、少しややこしい論点かもしれないので、かなり丁寧に解説させてもらった。
尚、実務的な観点から言えば、現金を扱う以上、何かしらのミスで不一致が生じてしまうことは、少なからず避けられない部分もある。とはいえ、あまりにも回数が多かったり、金額が多いと会社の信頼度を著しく下げることにもつながりかねない。最悪、税務調査上問題視されることも十分に考えられる。
経理の実務を担うものとしては、「現金過不足」勘定を使用する状況が、可能な限りなくなるように、十分に注意していきたい。
本日の学習はここまで
バイバイ~👋
私が2級試験に独学で合格した際は、「ネットスクール出版」さんの、すいすい♪簿記 マンガみてGO!(今は古くなってしまったが)や「サックとうかる」テキスト・トレーニングも活用させてもらった。本ブログは、過去の「サックとうかる」シリーズを参考にさせてもらいながら記事の内容を構成している。
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こちらが、現在の最新版だと思うので、資格取得に興味のある方はぜひ参考にされたい。